■国土交通省は5月28日に北陸新幹線延伸に、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)を、特急サンダーバードが走る富山―大阪同区間で、開業に合わせて導入を検討すると発表しました。
車輪の間隔を変えて線路幅の違う新幹線と、在来線を行き来できるフリーゲージトレインについては、私もほくほく線の生き残り策として、上越新幹線からほくほく線、そして北陸本線へと走らせ、東京から北陸(金沢)方面、さらには大阪へとつなぐ最短ルートとして15年程前に提案したことがありました。
これはJRが、米国コロラドでフリーゲージの開発実験をしていた頃で、安全性と経費面で、JR自体が導入に慎重であったことと、石川県出身の森喜朗首相が誕生したことにより、長野-金沢間が急転直下、フル規格新幹線として整備されることになったことで、ほくほく線のフリーゲージトレインの導入が消えてしまいました。
そればかりか、2014年とされる北陸新幹線の開業によって、ほくほく線の収入の9割を占めると言われている、特急はくたかの運行が廃止の方向となり、上越新幹線も大幅な減便となる見通しで、新潟県にとっては大打撃となります。
■その後、新潟 - 酒田間の羽越本線の高速化と、新潟駅の新幹線ホーム上で乗り換え可能とする案が浮上たことから、これにフリーゲージトレインを導入し、上越新幹線浦佐駅付近からほくほく線につなぎ込み、北陸新幹線上越駅(仮称)もしくは、糸魚川駅に乗せて、北陸から大阪を通す「日本海側高速縦貫鉄道」の可能性について、十日町市議会で提案したことがございました。
その一方で柏崎市を中心に、長岡駅から上越駅をつなぐミニ新幹線論議などもありましたが、会田柏崎市長はミニ新幹線構想からの離脱を宣言した経緯がありました。
私がほくほく線を使った「日本海側高速縦貫鉄道構想」を提案した理由として、ほくほく線の生き残りと共に、長岡-柏崎-上越間の信越線と違い、踏み切りの無い高架のほくほく線は、安全を確保した中での高速走行が可能、かつ新たな投資が少なくて済むことなどからのものでした。
今回北陸新幹線の延伸の富山―大阪間にフリーゲージトレインの導入の方針が示されたことにより、もう一度この羽越本線~上越新幹線~ほくほく線~北陸新幹線をつなぐ、日本海側高速縦貫鉄道整備の可能性を探ってみたいと思います。
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1980年BMX世界選手権大会→庭野しげみ出場
2012.06.14 Thursday