平成23年12月議会一般質問 (平成7年より通産53回目)
1.旧福島ビルの外壁補修工事の見通しについて
2.中心市街地活性化基本計画策定作業の進捗状況について
6月議会での最初の質問者となりますがよろしくお願いします。
■まずもって、先月発生した高規格道路・八箇峠トンネル掘削現場での爆発事故によって、お亡くなりになられた作業員の皆様のご冥福をお祈りするとともに、負傷された皆様に御見舞い申し上げます。
一方、当市では中越地震以来、立て続けの災害に襲われ、昨年も年明けからの豪雪、長野県北部地震、豪雨などの自然災害に立て続けに見舞われた、悪夢のような1年でありました。
そして「今年こそは平穏な一年に」と期待しておりましたが、年明け早々から、災害救助法の適用となる大豪雪、4月初旬の暴風、さらには先月、冒頭申し上げました八箇峠トンネルでの爆発事故が起こるなど、相変わらずの災難続きで、経済・雇用情勢をはじめ農業を取り巻く環境も厳しいものがございます。
私ども議員もそうでありますが、市長の任期も、残すところあと10ヵ月半あまりとなりました。
関口市長におかれましては、これら難局を乗り越えるべく、ご努力いただいていますことに、あらためての感謝を申し上げつつ、本題に入らせていただきます。
今回の私の質問は、通告申し上げておきましたとおり、中心市街地の懸案である旧福島商事ビルの問題と、中心市街地活性化について、大きく分けまして2つのことについてお伺いいたします。
■まず1点目の、昭和町3丁目にございます「旧福島商事ビル」に関しての質問でありますが、市街地を見下ろす形で、一段高い位置にございます、ほくほく線十日町駅ホームから東側を見ますと、まず目に飛び込んでくるのが、外壁タイルがまだら状に剥げ落ち、グリーンのネットとシートで覆われた、旧福島商事ビルの光景で、一見して尋常でないことが分かります。
あの光景を見た誰もが口を揃えて「十日町の玄関口である十日町駅からの風景が、あのようでは困ったものだ。早く何とかならないだろうか・・・」と言います。
私も同じでありますし、関口市長も同じお気持ちであろうと思います。
この旧福島商事ビルにつきましては、次の質問項目にも出て参ります2つの物件と、同様の関係者の所有者であり、旧娯楽会館ビルと旧田倉ビルの建物や土地は昨年、平成23年1月31日の和解成立により、十日町市の所有となり、再開発へ向けての準備が着々と進んでおるところでございます。
そして、その和解された時の条項の中に、旧福島商事ビルの外壁についても「(1)利害関係人は、別紙物件目録三記載の建物(これは泉14番地1=昭和町3丁目の旧福島商事ビルのことを指していますが)について、近辺の居住者及び通行人に危害を与えることを防止するために、和解成立後1年6ヶ月以内に、利害関係人の費用をもって、落下する恐れのある既存外壁面のタイル及びモルタルを除去する工事など外壁を補修する工事を行うものとする」・・・とあります。
さらに「利害関係人が和解成立後1年6ヶ月を経過しても(1)の工事を行わないときは、原告(原告は十日町市ですが)は、当該工事を利害関係人に代わって行うことが出来る。その工事の費用負担については、原告と利害関係人が協議して定めるものとする。
ただし、和解成立後1年6ヶ月を経過する前であっても、近辺の居住者及び通行人に危害を与える恐れが生じたときは同様とする」とあります。
そこで、この期限とされる7月30日が迫っているにも関わらず、補修工事を行った事実は確認されておらず、強風などの度に、外壁などの落下が起こり、現在、隣接する市道は通行止めの措置が取られております。
言うなれば「危険かつ不便な状態」・・・和解条項にある「近辺の居住者及び通行人に危害を与える恐れが生じたとき」に該当するものと思われ、直ちに改善策を講ずる必要があるものと考えますが、市長のお考えと、旧福島商事ビルの外壁補修工事の見通しについてお伺いいたします。
■次に2つ目の質問項目であります「中心市街地活性化基本計画策定作業の進捗状況について」でありますが、既にクロス10の1階を中心といたします大幅なリニューアルも完了し、現在では、来月7月27日の「第5回大地の芸術祭」の開幕に間に合うように、キナーレ回廊2階部分の改修が急ピッチで行われています。
また旧娯楽会館ビル、旧田倉ビルの解体に当たっての周辺住民への説明会も開催され、解体後に同敷地で事業展開を希望する事業者と内容に関しての審査結果が6月4日に公表されました。
さらには、まちづくりシンポジウムや、中心市街地活性化協議会設立へ向けた準備会の開催、一昨日の16日土曜日には、3月に続き、十日町TMO協議会による、花いっぱい運動の植栽作業が一斉に行われるなど、行政のみならず、商工会議所をはじめとした多くの関係者が主体的に関わり、折りしも本日18日、19時からは、特定非営利法人・にぎわいの設立総会が開催の運びとなっています。
このように中心市街地基本計画策定に合わせた、活発な取り組みや動きが見られ、本年12月とされる国の認定を目指した、基本計画は10月の申請に向けて、来月にもまとめられるやにお聞きしているところでございます。
関口市長は中心市街地活性化について「これが最後のチャンスである」と述べられ、並々ならぬ意欲をお示しいただき、この活性化に向けての、具体的な取り組みを指示され、ご尽力いただいているところであります。
そこで、この中心市街地活性化基本計画の策定作業の進捗状況についてお伺いし、1回目の質問といたします。《市長答弁と再質問に続く・・・》
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【庭野茂美 平成24年6月議会一般質問】2012年6月18日
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